忘れないよ～何時までも

俺の前をダ～ダ～ダ～と通り過ぎた「ちびお前死んだんじゃなかったんか？」と夢だった、此れで成仏したんだ～奥さんは相変わらず食欲不振で飯も喉が通らんと言う～足がガクガク、胸がはち切れそうになるくらい苦しく、痛いと～キリキリすると～胸に付き上げて来るものがあり、何する気も起らずテレビ鑑賞で気分晴らし。仕方がないな～あれ程可愛がり看病してきたのだ、直ぐに忘れろとは言えないな～好きにしたら～と～すげなく言い放す。少しづつ身辺整理しているようだ、少しづつ奥さんの気持ちが落ち着いてきた。ちび丸子の私物は？スゲ～有るのだ、おもちゃから洋服におやつそしてドックフードまで手を付けてない未開封の品々が豊富にある、ちび丸子を一人?にしておけなかったので買い置きをしていた結果だ。未使用の引き綱からシャンプーまで沢山ある、柴ちゃんを育てている牧場の奥さんにあげよう、猫のは？知り合いにあげよう、薬？ノミ・ダニの駆除剤フロントラインもフィラリア予防薬も残っている、買い過ぎたかな～２２，０００円以上は無駄にしたかな？でもな、喜んでくれるワンコや猫がいてくれれば其れでいい。ちび丸子も喜んでくれる事だろう～世話になった先生に挨拶を済ませた、奥さん説明しながら涙声になる。市役所保健福祉課の手続きも済ませ全てが終了した、やっと心の整理が付いたのか？「夢を見たの？茶色の丸まった背中からお尻が見えたから犬なの？猫なの？と声を掛けたら消えた」あ～其れで終ったんだなと俺は思った。１５歳の人生であったが１００万の医療費を使い果たした、ペット保険は入るべきだと痛感した。