偉いのは誰だ

室内では殆ど寝て暮らしている、声を掛けなければ飯も食いに来ない。暖かい炬燵で寝ているのだ～声をかければ直ぐに立ち上がり散歩の準備をする、まずは屈伸運動をして飯を食い水分補給に各部屋の点検をする。大したものだと感心しながら玄関に出て来るのを待つのである。誰が偉いのか？分からなくなる。俺は菜園に行くついでに連れていくのであるが、彼女には彼女の思惑があり、彼女の行きたい方角に導かれ、菜園からは方向の違う方に行く羽目になるのである。胸焼けか？草を探しに田んぼの畔を歩きたいのだ、「此れか？」と見つけてやるとそうだ・そうだと言って美味そうに食うのだ。ちび丸子が食べる草を見つけて鉢植えにしているのだが、思う様には育ってくれない。奥さんは雨水なんか飲むからピロリ菌だ逆流性胃炎だのと言うのだが、ワンコにもあるのか？時折飯を食った後、走り廻り「フン・フン」と悲しそうな声を小さくする、奥さん慌てて胸をさすりなだめるんだ。毎日俺と同じで自然薯とヨーグルトにきな粉とてん菜を食べている、俺と違うのは玄米で無い事かな。14歳には見えない、軽やかだとか尾っぽがピンと立っているとか～元気だ～と言われて俺も嬉しい、兎に角長生きしてくれよ。