チョイと目を離すとジャングルだ

庭の手入れは奥さんの担当だ、誰もが金太おじさんがやるのだと信じて疑わないと～さ～「奥さん家で何してるの？暇でいいわね」と誤解も誤解だ。俺は庭はうっそうと木木が覆い茂りその頭上から木漏れ日が差し込む風情が好きなのだが～「何言ってるの～そのうちに切れなくなるし近隣に迷惑をかけてまで花や実を楽しんではならないの」との考えから～25年も前にフェンスの高さに伐採したのだ、俺の目隠しの木がである。もう～庭でかくれんぼは出来ない、どちらさんからも見え見えだ。だが～油断すると直ぐに木は伸びる、父親が存命の頃は頼んでいたのだが、奥さんも体力が失せて難儀している。近隣では業者を頼んで伐採して貰っているが～好きで植えた梅と百日紅がデカくなり、何時の間にか奥さんが切り刻んだ。こんなところに植えた覚えのない木？鳥の落し物？良い物かな？実のなる木かな？と様子を見ているとただの雑木、雑草の事多し。奥さんはボケの花が好きだ。デカい実がなる、輪切りにして35度のホワイトリカーに漬けこんだ。疲労回復に低血圧・冷え性に効果ありと？俺を毒見役にするなよな～初めての試みなのである。