これ以上消えたら怒るぞ

遠い昔の事だ、新婚時代、俺がカレーが大好きだと洩らしたら～カレーばかりが食卓に、次にフライが大好きだと言ったら、毎日豚カツだ～コロッケにハンバーグや同じものでは飽きるだろうからと～飯入りコロッケにハムにメンチと手を変え品を変えて食卓に並んだが～いつの間にか消えた、何故だ？痛風だ～高血圧だ～で消えたのだ。次に沢庵が大好きだ、漬物が大好きだ、母親は漬物上手、沢庵は大樽に、ラッキョウ10㌔、梅10㌔～ニンニクは5㌔と～盛大だったが～母親が亡くなり暫くは奥さんが引き継いではいたが～これまた消えた、俺のせい？かも？な？健康第一、塩分控えめ～食卓から次々と消えていく～肉類も消えたな～魚に代わった、其れも仕方がない事、健康の為だ、我慢・我慢だ～慣れとは恐ろしきものなり、無くて当たり前の生活になってしまった。刺身大好きがアニサキスの野郎から～消えた、奥さんには悪い事をした。スーパーに買い物に出かけると、カートの買い物籠にポイ、奥さんから連絡だ「これ何？」「鶏」レジのお姉さん～「え～」「え～」と首をかしげる「チキン・チキン」と～チキン2枚と奥さん用にはイカとアナゴにコロッケ、奥さんは鶏肉を食べない、幼少の頃のトラウマが未だに続いている。「単価不公平感がある？」と疑問符を打たれるが～だってさ～1枚の半分しか食わせてくれないじゃないか、その大切な一切れだって、ちび丸子にやれと言われてさ～「親子でしよう」と催促されてもさ～俺さ～ワンコを子供にした覚えないぞ。