俺が見ているぞ

筍がニョキ・ニョキと芽を出す季節だ、散歩と称して竹林をウロウロと徘徊する輩が増える時期でもある。30年近く菜園をやっていると、見慣れぬ輩は直ぐに分かる。ワンコを借りてまでうろつく、ワンコを目くらましに放したくせに～咎められれば「逃げた～」とうそぶく～年寄りは巧妙に嘘をつく。筍は勝手に生えている訳ではない、土地の持ち主がいる。フキノトウも同じだ、勝手に入り込み人の気配を見てとれば脱兎の如く逃亡する、持ち主は「頂戴」と言えばやるものをと言うのだが～だまって持ち去ればお礼の心配がない～嫌だね～金太おじさんは「何時でも好きな時採っていいよ」と言われはするが、煩わしいから断っている。筍は知り合いの農家が届けてくれる。人様のものを手を伸ばして取るなど考えられん。ミョウガにしてもだ、散歩しながら手を伸ばし取って行くのだ～自然に生えている訳ではない、植えているんだぞ～、何故だ？金を払って買うのが嫌なのか？若者はやらない～高齢になると自己抑制力が低下し、その人の性格があらわれ、あらわになってしまう。醜いな～俺も高齢者の仲間？だが、恥ずかしい限りだ。