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2009年9月20日 (日)

今頃?特別慰労品

半年したある日届いた封書。平和記念事業特別基金からだった。封筒の中には特別慰労品贈呈の請求書が同封されていた。半年早く届いていれば父親は喜んだことだろう。シベリア抑留で散々苦労を重ねて来た父親。今更と腹がたった、暫らくの間、開ける気も見る気もしなかった。酷いよ酷いじゃないか今更悔しいよ、別段慰労品が欲しい訳ではない。「申請すると内閣総理大臣の書状と勲章が貰えるんだてよ」「金は?」「無い」「なんだそれならいらん」「だってもらえるんだったら申請したら?」「勲章はブローチになるか?」父親は勲6等だった「悪い事をしても死刑にはならないんだぞ、刑が一つ軽くなるからな」が口癖だったが、心配することは無いのだ、生真面目な父親は悪い事などしないのだから。全国抑留者協会がロシア連邦政府と交渉して勝ち取った労働証明書が手元にある。労働証明書には4,984ルーブルと金額が明記されているが支払われることはなかった。手元には勲7等の勲章と内閣総理大臣の書状と銀杯、シベリア抑留の労働証明書がある。母親の父はHi380003003 Hi380004003 Hi380002004 Hi380006001 Hi380005003 治安の安定にと派遣された警察官だった、その関係で母親は引き揚げ者になった。母親も特別慰労品の対象者だが、母親の手元に残ったのは内閣総理大臣の書状だけだ。考えただけでも悔しくなる悔しさ一杯である。

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